説明
【商品コード203】
【両界曼荼羅】仏画
【鑑定書】 無
【作者名】 不明
【時代・作成日】 鎌倉時代
【寸法】金剛界曼荼羅 縦98.7cm 横84.1cm 胎蔵界曼荼羅 縦98.7cm 横84.1cm
【希望販売額】 価格応談
【備考】出光美術館(東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)が所蔵していたものである。
出光美術館 館蔵名品選 第3集 の15には、本両界曼荼羅図が下記の様に記載してある。
絹本 彩色2点 (各)98・7×84・1、日 本、鎌倉時代、13世紀
密教の教義を、大日如来を中心とした諸尊の配置によっ て図示した曼荼羅。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅をあわせ て両界曼荼羅と称する。胎蔵界曼荼羅は善無畏訳の「大日 経』を、金剛界曼荼羅は金剛智訳の「金剛頂経』をそれぞ れ絵画的に表現したものである。両経が別々に成立したよ うに、二つの曼荼羅も本来は別個に成立していたものであ った。その後、一対の仏画として組み合わされ、密教の世 界観を表すものとなった。胎蔵界曼荼羅(右幅)は仏の衆生に対する大慈悲 隅々にまで拡散していく様子を図示したもので、中央の運 華座に坐す大日如来を中心に、八葉蓮華上に胎蔵界四仏、 および四仏の間に四菩薩を配した中台八葉院を置く。さら にそのまわりに十一院を置き、それぞれに様々な菩薩、明 王、天部諸尊を表す。金剛界曼荼羅(左幅)は人間が悟りを 開き、如来と感応して即身成仏する事を究極の目的として おり、図様としては界線により画面を九つの正方形の区画に区切り、それぞれが大日如来を中心とする曼荼羅を表し ている。このため九会曼荼羅とも呼ばれている。本図は、現図曼荼羅の写しと考えられる。部分的に傷み の激しい箇所もあり、また長年の燻煙により燻られた感じ は否めないが、全体として保存状態は良好である。曲 彩色と切金による様々な地文様(菱繋文、七宝繋文、麻の葉 文など)の描出があいまって、極めて豪華な曼荼羅に仕上が っており、製作当初の壮麗な美しさを推し量ることができ る。尊像はいずれも細身で、顔も細面で可憐に表現されて いる。金剛界曼荼羅の一印会に描かれている大日如来の面 貌表現は特に印象的で、切れ長の伏目がちな表情は艶めかしささえ感じさせる。切金の多用や、より人間的な尊像表 (八波) 現などから鎌倉時代の作と考えられる。
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